心の指針ルーレット



【悲しみを突き抜ける伝道】

正しいことをしているはずなのに、
熱心に仏法心理を広めているはずなのに、
不遇になる人がいる。
事故や病気で亡くなったり、
経済的に苦しくなったり、
家庭不和が起きたり、
恋人や友人との別れが来たりすることもある。

ワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の調和)を崩した、
という見方もあるだろう。
宗教なんかに関わるからだ、と、
冷やかに批判する人もあるだろう。
しかし、長い人生を考えると、
願いを手に入れるばかりの人生もなく、
持っているものを全て失ってばかりの人生もない。
人はいつも、
何かを失っては、
必ず何かを得ている。
両手に持ち切れないほどの財宝を、
抱きしめたまま人生行路は渡っていけないのだ。

「正法が説かれる時、魔が競い立つ」という言葉もある。
私の経験的にこれが真理であることを知っている。
だが「魔」は、乗り越えられて、
悟りを開くためにも存在するのだ。
悲しみを突き抜けて伝道せよ。
これが、エル・カンターレの願いである。

(心の指針123)

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