心の指針ルーレット



【人間の個性】

五人の子供を授かった。
男の子三人に女の子二人だ。

幼少時には五人とも天才児で、
ほぼ同じような家庭環境だったのに、
長ずるにつれて、
学力も、性格も、体格も違ってきた。

魂が違うのだから、
個性に違いがあってもおかしくはないが、
イクメンの父親としては、
不思議でならない。

個性の分化があるから、
人はそれぞれに幸福を求め、
自由を手に入れようと努力するようになった、
と説く哲学者もいる。

そうかも知れないと思う反面、
神から離れて行った個人主義が、
最高の智慧だと言っているようにも聞こえる。

個性化したものが、
一つになろうとして「愛」が生まれ、
「自由」が経験を通して、
「繁栄」を生んでいるようにも思えるのだ。
「幸福」は努力の過程に生まれ、
神の心を知るところに「絆」が現れる。

「無我」も「空」も、
人間の分断化を乗り越えるところに、
発見されるのではなかろうか。

(心の指針138)

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