心の指針ルーレット |
【親子の縁】
親子の縁に偶然はない。
必ずこの親のところへと思い、
必ずこの子を産もうと、
約束をしてくる。
しかし、いったんこの世の無常の風に吹かれると、
何もかも忘れてしまう。
この世では賢いと信じられている哲学者が、
「実存主義哲学」などといって、
人間は偶然にこの世に投げ出されて、
わけもなく泣きながら、
手探りで人生を歩むという。
「無明」という言葉が、
実在世界を全く忘れたまま生きる、
盲目の人生を生きる、というなら、
それはその通りだろう。
しかし、
宗教と信仰が、
かろうじて、
ガラス窓から外を見せてくれる。
家屋の中の完全さだけ求めても、
外の風景を忘れていることを教えてくれる。
親も子も百点ではなく、
学びのための教材をたくさん持ったまま生きているのだ。
不便さ、不自由さ、貧しさの中から、
努力することの尊さを学べ。
足ることを知る中にも、
心の平安を学べ。
与えられたものの中に、
黄金の輝きを発見せよ。
(心の指針154)
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